鴨居 宏明

IT・AI戦略室

係長

鴨居 宏明Hiroaki Kamoi

2010年入社

すべては、介護スタッフが「人にしかできないこと」にもっと関わるために。

学生時代から介護に関する研究に従事。介護スタッフ時代の経験を活かし、現場の業務効率化をサポート。

介護スタッフの動きと熟練度の関係性の研究をスーパー・コートの社長と一緒に行っていました。就職活動ではシステム系の企業を探しており、学生時代にも当社でアルバイトで研究のサポートをしていた際に風通しの良い会社だと感じていたので、入社に迷いがなかったことを覚えています。現在は、介護で使用するシステム全般の保守や、職員からのシステムの問い合わせ対応がメイン業務です。いつも心がけているのは、現場でスタッフが使いやすいシステム環境の構築、机上の空論にならないシステムの導入です。特に重要なのは、日ごろからの介護スタッフとのコミュニケーション。というのも、システムの使える使えないは、現場目線がないと判断がつかないものですし、現場で働いていたからこそ気づけるバグもあります。現在のIT戦略メンバーの中では、現場経験があるのは入社後に介護スタッフとして1年半ほど勤務した私だけ。そのためアドバイスを求められることもあります。逆に、ほかのメンバーはWEB会社での勤務経験があるため、実際の構築作業のことなどを聞いたりとお互いの知識を活用し合いながら作業を進めています。

インタビュー
インタビュー

介護記録のアナログからデジタルへ大転換。異動間もない時期の取り組みが印象に残っています。

これまでの仕事で特に印象に残っているのは介護記録の運用改善です。これまで紙ベースで記録していたものをタブレットで電子化しました。このシステムを導入した当時、タブレットによる電子化というのは業界でも事例が少なく、介護スタッフのタブレットへの馴染みも現在ほどなかったのが実情です。そのため、全施設を回りながら操作教育をしてスムーズな導入を目指しました。やはり触ったことのない機械を扱うことに抵抗のある介護スタッフもいましたが、施設長にも協力いただきながら一歩ずつ教育を進めたことを覚えています。また、馴染みやすいようにもともと使用していた記録用紙に近いものをつくり、どこにどの情報を入れるべきか直感的に分かりやすいように工夫しました。電子化に伴い、転記の必要がなくなりましたし、それまで手計算で行っていた利用者様の水分摂取量も電子化により数字を入れると自動計算してくれるように。スタッフの負担軽減や業務効率化が一気に進んだと思います。ちょうどスーパー・コート全体のIT戦略が動き出したタイミングでしたので、社内的にも象徴的な出来事だったのではないでしょうか。

ITの力により、省力化、効率化をさらに加速。みんなが笑顔になる仕組みを、この手で。

施設の介護スタッフが喜んでくれる瞬間がうれしいです。直接言ってもらえるときもあれば、間接的に「○○さんが喜んでいたよ」と聞くこともあります。現在、介護請求システムの入替検討や、パーキンソン病の医療面に特化した施設が増えてきており、たとえば、転倒した方をいち早く検知するシステムの検証・開発にも取り組んでいます。個人的にも医療面の部分はシステムでの対応はまだ改善の余地があると感じていますので、よりシステムで効率化して現場負担をさらに減らしていきたいです。現在の現場は、介護サービスの時間だけではなく、記録作成や準備といった人の手でなくてもできる間接業務も多くあります。機械に置き換えられる部分の手間をいかに減らし、実際の介護業務の割合を増やしてサービスを向上させるかが重要です。その役割を担うのが、私たちIT戦略室。裏方から「スーパー・コート」のサービスの質を支える部署として、現場のスタッフが人にしかできない部分に注力できるように「活人化」を促進していきます。

メッセージ

メッセージ

スーパー・コートは社員を大切にしている会社だと思います。特に新入社員には手厚いです。人間力を高めるための人間力研修と呼ばれる研修を実施しており、神奈川県にある施設で1週間ほど時間をかけて行います。介護職であれば「ケアマイスター」と呼ばれる資格制度があり、合格すれば給与もアップ。「自律型感動人間」を人材の理想像に掲げている当社には、富士山に脚立を立てるという意味を込めてネーミングされた「フジキャタ」という制度もあります。会社をより良くするための施策を広くスタッフから募り、提案してアイデアが採用され社内ポイントを貯めることで金一封をもらえます。実績を積み上げることはキャリアアップへの何よりの近道です。ここには、積極的な人ほど伸びる環境があります。

1日の流れ

9:00

出勤・朝礼

通常は本社にあるIT・AI戦略室に出勤。朝礼で情報を共有します。

10:00

業務

基本はデスクワーク。施設へのシステム導入や不具合対応の際に施設へ行きます。

12:00

休憩(1時間)

大阪屈指のオフィス街・本町にあるオフィスなので、ランチに困ることはありません。「今日は何を食べようか?」と考えるのも楽しみのひとつです。

13:00

業務再開

各施設のスタッフからシステムの使い心地をヒアリングし、改善できる部分があれば方法を考えて、開発元の外部パートナー会社に連携します。

15:00

MTG

IT・AI戦略室はグループ会社のスーパーホテルと合同で10名在籍。内、スーパー・コートをメインに担当しているのは私を含め3名です。現場目線と開発エンジニア目線の双方を使用に取り入れるため日々の打ち合わせは欠かせません。

18:00

退勤

本日もお疲れ様でした。

プロフィール

Profile

大学で人間工学を学び、2010年に新卒として株式会社スーパー・コートに入社。『スーパー・コート箕面小野原』で介護スタッフとして1年半ほど勤務し、2011年よりIT・AI戦略室に異動。システム全般の保守や改善業務に関わっている。健康維持のためのランニングが日課。趣味はスポーツ観戦。主に観るのはサッカーや野球。夏や冬の休暇には実家の白浜に帰省している。

取材日:2023年6月