新人の成長をやさしく促す仕事。後輩の育成にも取り組んでいきたいです。

母親の一言が福祉の道に進むきっかけに。現場の楽しさを感じながら経験を積んでいきました。

私が福祉の世界で働くことに決めたのは、高校卒業後の進路を考えているときに母から「あんたはやさしいから、福祉とかどうなん？」と言われたことがきっかけです。なんだかその言葉が腑に落ちたので、福祉系の大学に進むことにしました。祖母が大阪で一人暮らしをしていたので一緒に住もうと思い、実家がある静岡から引っ越してきて以来、ずっと大阪で暮らしています。そうした経緯もあって児童福祉や障がい者福祉、高齢者福祉という選択肢の中で、自然と高齢者福祉に気持ちが向いていました。就職先をスーパー・コートに決めたのは、内定を一番早くもらえたのが大きかったです。入社後は介護職として施設で10年ほど働き、ご入居者とのふれあいに楽しさを覚えました。介護職は最終的に施設長を目指せるのですが、現場から離れたくないのと数字管理に苦手意識があるため別の道を模索しているときに、講師職の道があることを教えていただき、グループ会社であるスタッフ満足に出向して現在に至ります。

介護は情報収集と分析が大事。外国人の生徒も増えてきたので、より丁寧に指導しています。

現場を経験して一番身に染みたのは、介護に正解はないことです。人によっても状況によっても最適な行動は変わり、「介護はこうあるべきだ」と決めつけてしまうと失敗してしまうので、生徒から出た意見に対しても危険な行為でなければ否定はしません。授業では「どうするのか」を教えるのではなく、その手前にある「利用者様の情報を収集・分析して行動すること」の大切さを説いています。とはいえ、「情報収集力と分析力」と言うとむずかしく聞こえますよね。そのままだと理解しにくいこともあるので、別の言葉に置き換えたりしてわかりやすく説明することをいつも心がけています。また、最近はフィリピンやベトナム、ネパールといった海外から入職された生徒も増えてきました。不安にならないようににこやかな表情を意識し、できるだけゆっくり話すようにしています。卒業式のときに特技であるバイオリンで、出身国の国家をサプライズで演奏したこともあり、すごく喜んでもらえました。

課題は、教える人づくり。自分の後進が成長していく姿を見るのがやりがいです。

いま「イキイキ介護スクール」の講師は、私ひとり。今後のことを考えると講師職の後輩を育成しないといけません。指導する立場に求められているのは、国籍を問わず生徒を引っ張ってくれるグローバルリーダーです。そのため、海外人材も適任だと感じていますし、いずれはそういう事例も珍しくなくなるのではと予想していますね。卒業した生徒たちが現場で活躍し、社内の「ケアマイスター制度」でランクアップしたり、社外の介護技術コンテストなどで表彰されたりと結果を出している姿を見るとうれしく思います。元生徒がコンテストで優勝したときは、自分のことのように喜びました。「ケアマイスター」の試験官側で来てくれた元生徒もいて、若い芽がどんどん育っています。候補になりそうな介護スタッフはすでに何人もいて、あとは現場の経験年数の問題だと思いますのでこれからが楽しみです。私が持っているバトンをどなたかにしっかりお渡しできるように、教える人づくりを意識した指導も行っていきます。

就活生へのメッセージ

関西一円でのみ展開していて、転勤もそれほどないので地元志向が強い方にピッタリです。それに、講師になってあらためてわかったのがスーパー・コートの介護技術の確かさ。「ケアマイスター制度」を始めたことで、声かけのタイミングをはじめとした基礎部分の教育が全社員に浸透しておりレベルの高さを感じます。当社は客観的な評価を得られる機会が多くあるため、スキルを磨いて成長を実感したい人ほどやりがいを感じていただけると思います。ひとつ上の介護を目指したい方は、ぜひ飛び込んできてください！